再配達不要!?「置き配」可能なサービス一覧と便利すぎる置き配バッグ

日本国内で一年間に取り扱われる宅配便の数を想像することができるでしょうか。

その数なんと約42.5億個。

ではそのうち何%の宅急便が再配達されていると思いますか。

答えは約15%です。

それがどれだけ多いのか、いまいちピンとこない方もいるかもしれませんね。
ではこれではどうでしょうか。

配送コストを1個あたり100円とした場合、再配達による損失は1日あたり2億円にも及ぶのです。
よりリアルに経済的な損失を感じられたのではないでしょうか。

日本政府も物流業界におけるこの損失を大きな問題として捉えており、2020年までに再配達を13%まで減らしたい考えです。

しかしそれには具体的な施策が必要となります。
そこで近年注目を浴びているのが「置き配」です。
名前だけ聞いたことがある方も、まったく見当がつかない方もいることでしょう。

こちらでは、置き配について解説するとともに、置き配が可能なサービスや、置き配に便利なアイテムまでご紹介します。

置き配とは


「置き配」とは不在中でも受け取れるように、指定した置き場所に宅配物を配送してもらう方法です。

指定できる場所はサービスによって異なりますが、玄関前、宅配ボックス、車庫、自転車のかご、ガスメーターボックスなどが該当します。荷物の受取人と配達業者双方に便利なため、今注目の宅配方法なのです。

置き配のメリットとデメリット


置き配の利用にあたっては次のメリットとデメリットを把握しておきましょう。

置き配のメリット

置き配は利用者にとって多くのメリットがあります。(置き配に指定される場所の一つが宅配ボックスですが、宅配ボックス利用のメリットについてはこちらで詳しく解説しております。)

置き配のメリット1: 再配達が不要

冒頭でもご紹介した通り、置き配を選択することで、再配達が不要になります。

まだ来ないだろうと近くのコンビニに行って帰ってきたら不在票が入っていたなんて経験はないでしょうか。
急を要している荷物であれば一回で受け取れなかったことでトラブルにつながることもありえますよね。
そもそも再配達をお願いすること自体が手間だったり、気が引けてしまうことだったりします。

そんな何かと面倒な再配達が置き配によって不要となるのは、利用者だけじゃなく宅配業者にとっても嬉しい配達方法なのです。

置き配のメリット2: 時間を有効活用することができる

宅配便を待つ時間をもったいないと感じたことはないでしょうか。
約束があるのに家を出られないと気持ちが落ち着かないものです。
置き配にすればそんな待ち時間が発生することはありません。

時間を有効に使えるのは外出時だけではありません。
在宅中にどうしても手を離せないことだってあるでしょう。
赤ちゃんを寝かしつけていたり、料理をしていたり、お風呂に入っていたりするときなど。
あるいは自宅で仕事をされている人の場合は、荷物を知らせるインターホンによって集中力が途切れてしまうことは避けたいものです。

そんなときも置き配は役に立ちます。

置き配のメリット3: 防犯対策になる

特に一人暮らしの女性の中には、見知らぬ人のために玄関を開けるのを恐怖に感じる方もいるのではないでしょうか。
成りすましによる犯罪の被害なども確認されていますから、信頼できる宅配業者を名乗る人でも、安心できないということもあるでしょう。

そんな方にも置き配はおすすめできます。
直接荷物を受け取るために、玄関を開ける必要がないためです。

つまり、置き配を選択すること防犯対策の一環ともなるのです。

置き配のデメリット

とても便利な置き配ですが、一方で知っておくべきデメリットがあるのも事実です。
利用する際は次の点に留意しましょう。

置き配のデメリット1: 盗難のリスク

日本は世界的に見ても犯罪が少なく、財布やスマホなどの落とし物を拾って警察に届けてくれる人も珍しくない、安全な国として世界的にも知られていますが、置き配された荷物が盗難の被害に遭う可能性はゼロではありません。

しかしながら、置き配に便利なOKIPPAというバッグを手掛けるYper株式会社(OKIPPAについては後ほど詳しく解説します)によると、2018年9月の発売以来盗難やいたずらの問題は発生しておらず、提供している盗難保険が適用されたことはないと報告しています(2019年2月時点。詳しくはこちら)。

置き配のデメリット2: 個人情報の漏洩

一つ目のデメリットに商品そのものが盗難に遭うリスクを挙げましたが、二つ目のリスクとして言及したいのが、個人情報の漏洩です。
届けられた荷物には伝票が付いていますが、そこに書かれた個人情報(名前、住所、電話番号等)が第三者に知られてしまうリスクもあります。

置き配のデメリット3: 荷物破損のリスク

置き配には荷物が破損してしまうリスクもないとも限りません。
直接手渡しされた荷物であれば、すぐに家の中に運ぶことができますが、置き配の場合は一定時間外に置かれます。
この間に強風で他のものが倒れて当たったり、野良犬などの動物に荷物を傷つけられたり、雨に濡れてしまうリスクも考慮する必要があります。

置き配可能サービス


一長一短あるものの、置き配を採用しているサービスは年々増えています。
続いては、置き配が可能な運送業者とEC(eコマース)サイトをそれぞれご紹介します。

置き配可能なサービス1: 宅配業者

日本を代表する宅配サービス業の多くで置き配が利用可能となっていますが、中には限定的なものもあります。
日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便のそれぞれのサービスについて確認していきましょう。

置き配可能な宅配業者1: 日本郵便

日本郵便は2019年3月18日よりゆうパックの指定場所配達サービス(いわゆる置き配)をスタートしました。
指定できる場所は、「玄関前」「宅配ボックス」「郵便受箱(ポスト)」「メーターボックス」「物置・車庫」の5か所です。

日本郵便で指定できる受け取り場所の利用条件

ただし、それぞれの場所に配達してもらうには所定の条件を満たす必要があります。それぞれについて把握しておきましょう。

日本郵便で指定できる置き配場所1: 玄関前

玄関前に配達してもらうためには以下の条件を満たしておく必要があります。

  • 品物を入れる容器が玄関前付近に設置されていること
  • 設置する容器に盗難防止策が施されていること(ワイヤーを用いるなど)
  • 施錠可能な容器であること
  • 鍵の受け渡しが必要ないこと
つまり、単純に配達された荷物を玄関前に置いておくことは不可のため、まずは条件を満たせる容器を準備することが必要ということになります。

日本郵便で指定できる置き配場所2: 宅配ボックス

宅配ボックスも受け取り場所に指定することができますが、オートロックマンションの場合は、共有エリアに設置されたものに限ります。

言い換えると、オートロックマンションにお住まいの方が部屋の前に容器を設置しても、そこまで配達してもらうことはできないということです。

配達員が任意の暗証番号を指定する宅配ボックスの場合は、その暗証番号を記載した通知書がポストに投函されます。
しかし、施錠できないポストの場合は利用不可となります。

日本郵便で指定できる置き配場所3: ポスト

ポストを指定することも可能ですが、荷物が差し込み口から投函できる場合のみ配達可能です。

日本郵便で指定できる置き配場所4: メーターボックス

メーターボックスも配達可能な場所ですが、オートロックマンションにお住まいの方は指定することができません。

日本郵便で指定できる置き配場所5: 物置・車庫

物置や車庫を指定する場合、荷物が雨や雪にさらされないことが条件となります。
また、荷物が外部から見えてしまう場合や、受取人と鍵の授受が必要になる場合は指定することができません。

日本郵便で置き配を利用する際の注意点

指定した場所へ届けてくれる置き配は便利な配達方法ですが、それによる盗難などの損害に対して日本郵便は責任を負わないことにご注意ください。
日本郵便のホームページ上の免責事項の一例を列挙します。

  • 指定された受取場所への配達が完了した後の、荷物の紛失、盗難、汚損、き損、宛名ラベルに記載された情報の漏えい等、またこれらの結果に関わる全ての損害。
  • 宅配ボックス、物置、車庫等指定場所での盗難・汚損、またこれらの結果に関わる全ての損害。

より詳しく知りたい方は公式ホームページからご覧ください。

置き配可能な宅配業者2: ヤマト運輸

ヤマト運輸では、宅配ボックスに宅急便を配達することは可能としていますが、他の場所については認めておらず、現時点では限定的な置き配サービスに留まっています。

置き配可能な宅配業者3: 佐川急便

佐川急便もヤマト運輸と同様、置き配としては宅配ボックスに配達することのみ可能としています。

置き配可能なサービス2: ECサイト

オンラインショッピングを利用人は年々増えています。

野村総合研究所が全国15歳~79歳の男女計1万人を対象とした2018年実施の調査結果によると、オンラインショッピングの利用率は58%で、2015年時と比べて約10%増加しました。

特に若年層の利用率の高さが目立ち、20代30代ともに約80%という結果になっています。
(野村総合研究所 生活者1万人アンケート調査)

そして近年代表的なECサイトで購入した商品も徐々に置き配が可能となっています。

置き配可能なECサイト1: Amazon

Amazonは「置き配指定」をすることが可能ですが、現在のところ指定できるのはAmazon.co.jpが発送し、一部のデリバリープロバイダが配達する荷物に限られています。
指定できる置き配の場所と利用時の注意点を見ていきましょう。

Amazonで指定できる置き配場所

Amazonの荷物は以下を置き配場所として指定することができます。

  • 宅配ボックス
  • 玄関
  • ガスメーターボックス
  • 車庫
  • 自転車のかご
  • 建物内受付/管理人

※置き配した指定した場合も、郵便ポストに投函可能な梱包で届く商品は郵便ポストに届けられます。

置き配可能なECサイト2: 楽天

楽天株式会社が運営する「Rakuten EXPRESS」という配送サービスでも置き配が可能となっています。

しかし楽天グループで購入するすべての商品が置き配できるわけでありません。

置き配可能サービスや、置き配で指定できる場所、さらには置き配可能なエリア、利用時の注意点についてご紹介します。

Rakuten EXPRESSで置き配可能なサービス

Rakuten EXPRESSでは以下のストアでの注文に対して置き配が可能となっています。

  • 楽天ブックス
  • 爽快ドラッグ
  • ケンコーコム楽天24
  • Rakuten Brand Avenue
Rakuten EXPRESSで指定できる置き配場所

Rakuten EXPRESSでは以下を置き配の場所として指定することができます。

  • 玄関前
  • 自転車のカゴの中
  • ガスメーターボックスの中
  • 大きな荷物が入るポスト
  • 宅配ボックス

逆に次の場所は指定することができませんのでご注意ください。

  • オートロックのマンションやビル
  • マンションの共有スペース(メインエントランスや踊り場など)
  • 天候の影響を直接受ける屋外スペース
  • その他配達員が置き配に適さないと判断した場所
Rakuten EXPRESSで置き配利用可能なエリア

全国で対応可能なわけはなく、Rakuten EXPRESSで置き配利用可能なエリアは現在のところ下記の通りです。

  • 東京23区
  • 東京都19市
  • 千葉県
  • 埼玉県
  • 神奈川県一部地域
  • 大阪府一部地域
Rakuten EXPRESS置き配を利用する際の注意点

Rakuten EXPRESSの置き配利用可能地域においても次の場合は不可となりますのでご注意ください。

  • 注文金額が1万円を超える商品
  • 医薬品
  • 前払いされていない商品(代引き決済など)
  • ポスト投函可能な商品

詳しくはRakuten EXPRESS公式サイトをご覧ください。

置き配の便利アイテム


宅配ボックスや車庫などと異なり、玄関先を置き配場所に指定する場合には、日本郵便のように容器の設置を求められることがあります。

あるいはそのような条件がなくとも、玄関先に荷物を直置きされることに対して抵抗を感じる方もいるでしょう。

最後に置き配の容器としてぴったりのアイテムをご紹介します。

置き配の便利アイテム1: OKIPPA

先ほど簡単に触れたOKIPPAは置き配にとても便利なアイテムなのです。
OKIPPAについて解説していきます。

置き配に便利なOKIPPAとは


OKIPPA公式サイトより
OKIPPAとはYper株式会社が販売する、アプリ連動型折り畳み式の置き配バッグです。
折り畳み時は13cmの手のひらサイズとなっている一方、広げると宅配会社大箱(32cm x 46cm x 29cm)の120サイズを収納できる大容量であることが特徴です。

同社は日本郵政とタッグを組み、再配達削減を目指し、置き配を推進しています。
2018年9月下旬の販売以来、4か月間で6,000個の販売実績を記録しており、同年12月に日本郵政とともに約1か月間行ったOKIPPAの実証実験にて、6割近くの再配達を削減できたことが報告されています。

OKIPPAの中身と購入・使用方法

続いてOKIPPAの中身と購入方法・使用方法を確認していきましょう。
OKIPPAを注文すると、以下の商品セットが届きます。

  • 置き配バッグOKIPPA(宅配バッグ本体)
  • 専用ロック(内部に巻き取り式のワイヤーが収納されている)
  • ダイヤル式南京錠(宅配バッグ用のキー)
  • 結束バンド(ワイヤー固定用)
  • シール(配達員向けの簡単なメッセージが印字されているシール:3種)
  • 配達員向けプラカード(OKIPPAバッグ内への預入方法が記載されている)
  • 説明書

公式サイトより

OKIPPAバッグは公式サイトから購入することができます。価格は3,685円(税抜)です。

OKIPPA設置方法

玄関前に設置することを前提に、OKIPPAを玄関のドアノブに取り付ける方法を解説します。

  • まず専用ロックのワイヤーボタンを押して支柱側ワイヤーを引き伸ばします。
  • 次にドアノブに伸ばした支柱側ワイヤーを括りつけ、輪っかの部分にロック全体を通します。
  • ワイヤーの長さを調整したら、ロックボタンを押して開錠します。
  • OKIPPAバッグ本体のタブにワイヤーを通します。
  • ダイヤルを回して施錠すれば設置は完了です。

OKIPPAバッグへの荷物格納方法

配送業者は以下の流れで荷物をOKIPPAに格納します。

  • まずワイヤーボタンを押して支柱側ワイヤーを地面まで引き伸ばします。
  • 次にOKIPPAを広げます。
  • OKIPPAについている開錠された状態の南京錠を開けます。(OKIPPAを設置する人は荷物が届く際、南京錠を開錠しておくことをお忘れなく)
  • OKIPPAに荷物を格納します。
  • チャックの穴に南京錠を通し、ダイヤルを回して施錠したら配達完了です。

南京錠の暗証番号はリセットボタンで何度も変更可能となっているので定期的に変えることで盗難対策になります。

OKIPPAアプリでできること

OKIPPAには専用アプリがあります。
そのアプリを使えばますます便利にOKIPPAを使用することができますので、注文して商品が届くまでの間にインストールしておくのがおすすめです。

OKIPPAアプリでできること1: 荷物配送状況の確認

アプリ内で荷物の追跡情報を同期化しておくことで、配送状況を確認することができます。
また、荷物が到着するとプッシュ通知で知らせてくれます。

OKIPPAアプリでできること2: プレミアムプランへの加入

万が一の盗難のリスクに対応するため、OKIPPAを販売するYper株式会社はプレミアムプラン加入者に置き配保険を提供しています。
プレミアムプランには年間980円(税別)で入会することができます。
保険の対象になるのは、24時間以内に預け入れされた荷物で、最大3万円が補償されます。
プレミアムプランへの入会や、盗難の報告をアプリ内で行うことができるのです。

OKIPPAアプリでできること3: 再配達依頼

OKIPPAを利用していない方はもちろんのこと、OKIPPAバッグ利用者でも、時に再配達が必要な場合があるでしょう。
OKIPPAアプリでは、ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便、Amazonデリバリープロバイダ各社、Rakuten EXPRESSの配送会社5社の再配達依頼を行うこともできます

置き配の便利アイテム2: その他の宅配ボックス

OKIPPAは折り畳み式ですが、玄関先にそのまま容器を置いておきたいという方もいるでしょう。
その場合は、設置準備不要の宅配ボックスを購入するのも手です。

有名メーカーのものや、材質がメッキ鋼板やスチールの場合は数万円する商品が多いですが、ナイロンやポリ塩化ビニル(PVC)素材のものであればOKIPPAと同程度の金額で購入することができます。

すぐに使用できるよう、宅配ボックス単品ではなく、ダイヤル錠、南京錠、ワイヤーなどの付属品が付いているものを選ぶのがおすすめです。

まとめ


海外では置き配が一般的だということはご存知でしょうか。
日本ではまだ主流とは言えませんが、置き配を浸透させる動きがようやく本格的に開始されつつあります。

置き配のリスクはゼロではありませんが、それによって経済的にも時間的にもコストが削減されることはとても価値的と言えます。

待ち時間なく荷物を受け取れるメリットが得ることができ、日本全体が抱える再配達問題の解決にも貢献することができる置き配を、今から始めてみてはいかがでしょうか。

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